2014年5月13日火曜日

IBJJFルールブック「改良点のみ」翻訳版


IBJJFにて発表されたルールブックの「改良点のみをまとめたもの」の翻訳版となります。


現在、ルールブックv3.0日本語版も更新作業を行っております。
ルールブックv3.0日本語版、国内での適用時期は改めて、こちらのブログにて発表させていただきます。

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4ページ 、1.2.1
「新しく加わった点」
一方の選手の4つの累積警告(重大な反則かストーリング)により、主審が失格を決断した場合、試合を止める前に重大な反則に該当するジェスチャーを出します。
その決断を決定するには、少なくとも一人の副審が同じジェスチャーを出す必要があります。
その後主審は試合を止める許可を得た事になります。


「新しく加わった点」
一方の選手の非常に重大な反則により、主審が失格を決断した場合、試合を止める前に失格に該当するジェスチャーを出します。
その決断を決定するには、少なくとも一人の副審が同じジェスチャーを出す必要があります。
その後主審は試合を止める許可を得た事になります。


5ページ、1.2.1
「新しい言葉遣い(文章)」
試合終了後、ポイント数、アドバンテージ数、反則数共に同じであった場合、主審は選手を試合開始時のポジションにテーブルの方を見て立たせます。
主審は副審を立たせるジェスチャーと共に2歩後に下がります。
副審が立った事を確認後、主審は右足を一歩前に踏み出します。
この右足を踏み出すタイミングで全ての審判は勝者と考える選手側の手を挙げます。
主審は副審の挙った手を確認し、より多い方の選手を勝者とします。


5ページ、1.3.6
「追加された注意事項」
審判が必要と思われる時に試合を中断する。
注意:如何なる動機でも主審が試合を中断すると判断した時、選手は可能な限りポジションを変えず、審判の指示を待つ事。


6ページ、1.3.7
「新しく加わった点」
一方の選手がポイントを得る為にポジションを安定させようとし、対戦相手がセキュリティエリアにいる時、審判は可能な限り3秒安定する状態を待ち試合を止める。そしてポイントを与えて試合場中央で試合を再開させる。


「新しく加わった点」
セキュリティエリアを完全に越えた全ての動きは、試合を止めて試合場中央で立技から再開させる事。


「新しく加わった点」
場外でサブミッションを試みていた時、審判は試合を中断した後2ポイントを与えてはならない。審判はアドバンテージのルールを尊重しサブミッションを試みていた選手にアドバンテージのみ与える。


1.3.10
「新しく加わった点」
6.3.2の11番の写真の様なシチュエーションが起こった場合、それが立技であろうが寝技から始まった動きであろうが、相手が膝をついていようが、スイープの動きであろうとも、審判は次の様に動かなければならない。
ジュヴェニウまでのカテゴリーと白帯の場合、審判は直ちに試合を中断し立技から再開させなければならない。その時如何なる警告も入れてはならない。
それ以外のカテゴリーであれば審判は試合を止めなくて良い。


8ページ
「新しい言葉遣い(文章)」
試合のシチュエーション:ストーリング及び重大な反則に対する警告
ジェスチャー:警告する選手の側の腕でその選手の胸を指差し、その後同じ腕で拳を握り肩の高さまで腕を上げて警告のジェスチャーを与える。
口頭注意:ルーチ!(ストーリングの対象選手の胸を指差した時)、ファルタ(発音的にはファウタ)(重大な反則の対象選手の胸を指差した時)


「新しい言葉遣い(文章)」
試合のシチュエーション:ストーリング及び重大な反則に対する警告を与える時、選手の胸を指差す事が難しいシチュエーションの場合。
ジェスチャー:審判は警告する選手側の腕で対象選手の肩に軽く手を乗せ、その後同じ腕で拳を握り肩の高さまで腕を上げて警告のジェスチャーを与える。
口頭注意:ルーチ!(ストーリングの対象選手の肩に軽く手を乗せた時)、ファルタ(発音的にはファウタ)(重大な反則の対象選手の肩に軽く手を乗せた時)


13ページ、2.3.4
「新しい言葉遣い(文章)」
選手には各怪我に対して医師の治療を受ける権利があるが、出血後2回受けたがどうしても出血が止まらないと選手が訴えた時でも審判の判断に従って医師に要求されるべきである。


16ページ、4.1
「新しい言葉遣い(文章)」
一方の選手の両足が試合場内にあり、もう一方の対戦相手がセキュリティエリアにいる状態から何らかの技を開始してあるポジションを取った場合、審判は3秒キープの後試合を止めて、試合場中央から同じ体勢で試合を再開する。


21ページ、5.7.6
「追加された注意事項」
2人の選手が同時に引き込んだ場合、最初に起き上がった方にアドバンテージが与えられる。
注意:もしこの選手が起き上がった時に直接サイドについていた場合、パスガードのポイントもアドバンテージも与えられない。


23ページ、6.3.2
「新しい言葉遣い(文章)」
選手が下着を着用していない、もしくはこのルールブック8.3.8で許されていない衣料品を着用していた時の判断は審判によってなされる。


「新しく加わった点」
選手が道衣を使わずに一本か二本の手で直接首を絞める、もしくは親指を使って喉仏を圧迫した時。


「新しく加わった点」
選手が手を使って直接対戦相手の鼻と口を防いだ時。


「新しく加わった点」
頭が外に出た状態(若しくは外に出させた状態)のシングルレッグをディフェンスしようと、一方の選手が相手の帯を取って意図的に対戦相手の頭をマットにぶつけようとする行為。(写真25)


24ページ、禁止技一覧表:
11、20、25番の写真が追加。


26ページ
写真20、追加された新たな禁止技。
脚を交差させる禁止行為の解釈調整。

上の2枚(Falta Gravissima)が非常に重大な反則。
2枚の写真の上:対角線上の体の線以上に脚を交差させた場合。
2枚の写真の下:脚関節に行っている時に体の正中線をを越えて脚を交差させた場合

真ん中の写真(Falta Grave)が重大な反則。
脚が正中線を越えて交差された時(脚関節以外の行為で)、レフリーは止めて脚を外し(問題ない位置に置いて)ペナルティーを入れて再開。

下の写真4枚(Posicoes normais)が問題ない行為。
左の2枚は正中線を越えていない。右から2番目は脚が拘束されていない状態での交差。一番右は膝より下で脚が交差されている状態。


27ページ、6.4.9
「新しい言葉遣い(文章)」
選手が対戦相手のズボンか上着の内側を掴んだ時、選手が対戦相手の道衣の内側を踏みつけた時、選手が対戦相手の道衣の内側から手を通して外側の道衣を掴んだ時


6.4.10
「新しい言葉遣い(文章)」
選手が医療的な問題を訴える場合と自身の道衣に問題が出た場合を除き、審判と話したりジェスチャーを示した時。


6.4.12
「新しい言葉遣い(文章)」
審判が勝者の宣告をする前に試合場から出た時。


6.4.13
「新しい言葉遣い(文章)」
一方の選手が対戦相手のスイープかテイクダウンを避ける為に意図的に場外に逃げた時。
*この場合のみ、審判はスイープかテイクダウンを仕掛けていた方に2ポイントを与え、逃げた方にペナルティを与えられる。


28ページ、6.4.17
「新しい言葉遣い(文章)」
一方の選手が何も掴まずに意図的に対戦相手の道衣のラペラに脚をかけた時。


6.5.3
両者が同時に引き込んだ場合、20秒のカウントを始める。たとえ両者が動いていようとも20秒後にどちらかが上に行こうとせず、サブミッションの形に入って無く、ポイントを得る為の動きを完了させようという動きでなければ、試合を止め両者にペナルティを与え、この場合のみ立技から試合を再開する。


6.5.5
一方の選手がマウントかバックコントロールにいる場合、そのポジションを技術的に維持する限り、ストリーングの対象にするべきではない。


32ページ、8.3.7
女性のカテゴリーでは、髪の毛を纏めるキャップの使用を認める。
キャップの定義は以下の通りである。
・固定か弾性のもの(若しくは周辺がゴム状のもの)
・如何なる固いモノは使っては行けない。
紐もしくは如何なる類いの固定の為のコードを使っては行けない。
・如何なる刻印・銘刻が入っていてはいけない。
・色は黒である必要があります。


8.3.9
「新しい言葉遣い(文章)」
道衣ありの試合でもNo-Giの試合でも、選手は下着を着用する義務がある。下着は「ボクサー(トランクスも可?)」タイプか「ブリーフ」タイプである必要があります。これに従わない場合、6.3.2に従わないファウルと認め、7.2.1に書かれてあるペナルティを受ける。


35ページ
新しい項目 2.3.2
三つ巴戦で一人の選手が体重オーバーになった場合、反対側の準決勝にまわる事無くトーナメントから失格となる。


新しい項目 2.3.4
三つ巴戦の準決勝で一方の選手が現れなかった場合、反対側の準決勝に回らずその選手は敗者となる。


2.4.1
「新しく加わった点」
三つ巴戦の一方の準決勝の2選手が指導的反則で失格になった場合
この2名の選手でくじ引きを行い勝った方が決勝に進む。負けた方は3位に認められる。


「新しく加わった点」
失格には指導的と懲罰的があるが、指導的反則にて一方の準決勝を失格になった2名は3位に認定され、逆サイドの準決勝がそのまま決勝扱いとなる。


2.4.2
「新しい言葉遣い(文章)」
指導的反則にて決勝戦の2名が失格になった場合、準決勝で敗れた2名によって再度試合を行い新しい決勝戦となるが、勝った人間は優勝に認定され、負けた人間は3位に認定される。この場合、失格した2名が2位となる。


「新しく加わった点」
決勝戦で一方の選手が懲罰的反則にて失格になった場合、優勝者に準決勝で負けた選手が2位のメダルを獲得する。


36ページ、2.4.2
「新しく加わった点」
決勝戦において指導的反則と懲罰的反則の失格により勝者が出なかった場合、指導的反則にて失格になった選手が2位となり、準決勝で敗れた2名によって新たに決勝戦を行う。この決勝戦の勝者が優勝で敗者が3位と認定される。


「新しく加わった点」
決勝戦において2名の選手とも懲罰的反則にて失格した場合、準決勝で負けた2名の選手によって新たに決勝戦を行い、1、2位を決める。この場合、準々決勝で新たに決勝戦を行った選手に負けた選手が3位に認定される。


38ページ、5.8
「新しい言葉遣い(文章)」
選手はIBJJFかIBJJFに認可された連盟によって発行された帯色で試合に出場出来る。もし終了期間を満していなかったり、必要年齢に達していない状態で指導者より帯昇格を果たした者は、現在の帯色でも以前の帯色でも試合をする事は出来ない。


5.9
帯昇格を果たした選手はその瞬間から以前の帯色で試合を行う事は出来ない。もし大会中の自分の階級後に帯昇格を果たしたら、アブソリュート級で試合をする事は出来ない。








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